地域のみなさんと目指すこと
知り合い、伝え・伝わり、心を寛(ひろ)げ、つながりを持つことで、「お互いさま」が生まれるまち
課題を抱える状況になることはどの年代の誰にでも起こりうることです。しかし、課題が深刻化してからすぐに相談することや、 制度につながることは難しいため、普段から信頼できる人とつながっておき、周囲の人が状況を早期に発見できるようにしておくことが重要となります。しかし、社会的な立場や、その人にとって心地よい関係は人によってそれぞれ異なります。このような現代社会の中で人々の様々な状況に対応できるよう、つながるための多様なしかけづくりが求められます。
このような人々の現状や課題を踏まえ、これまでの取組を充実させるため、地域住民同士がまず顔見知りになり(知り合い)、自分のこと・困りごとなどを人に伝え(伝え)、聞いた人に伝わり(伝わり)、寛容な心で受け止め(心を寛げ)、住民同士や多様な活動団体などとつながりをもつことで(つながりをもつ)、制度・分野ごとの「縦割り」や「支援する」「支援される」という関係を超えて、「お互いさま」で助けあう気持ちが醸成されるまち(「お互いさま」が生まれるまち)を目指します。
私たち文社協が地域のみなさんと目指すこと ~「お互いさま」が生まれるまち~
新たな視点と新しい基本目標
新たな視点
①「身近な地域」についての議論
前計画では、「社会的孤立を解決するための早期からつながる仕組み」がキーワードでした。
今計画では、「地域には孤立している人だけではなく、つながりを求めていない人がいる」「その人らしいつながり方を大切にする」など、「対象像の広がり」や「つながり方の多様性」というキーワードがあげられました。また、そのような多様なつながり方を実践するため、「地域活動を増やすだけではなく、人と人、活動主体同士のつながりに注目することが大事」とし、「それぞれのつながりを大事に育てながら、つながりを芋づる式にしていくことも必要」という視点があげられました。
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②「参加・参画」についての議論
前計画では、「地域のニーズが多様化している視点から、多様な主体による活動への参加」がキーワードでした。
今計画では、地域ニーズに対応するためだけではなく、より広い対象の人や団体に参加・参画を推進するうえでは「楽しさ」「より豊かな生活」という視点が加わることが重要になることや、一人ひとりの関心や参加意欲、個性に着目した「多様な参加(関わり)機会の確保」というキーワードがあげられました。
③「連携・協働」についての議論
前計画では、生活課題がありながらも自分らしく安心・安全に地域で暮らすために「生活課題への気づき」と「地域住民と専門職、公的機関との連携」がキーワードでした。
今計画では、「地域住民と専門職の継続した関係性」や「活動主体同士の横のつながりと重なり合い」など、地域住民と関係機関・団体がスムーズに連携するための具体的なキーワードがあげられました。
「お互いさま」のまちづくりのために
基本目標1 地域には多様な人たちがいて、つながり方も多様である。身近なところで、気にかけ、声をかけ、関心を持ち、支え・支えられる関係性が増えている。
基本目標1の主な取組
- 日常生活の中の、その人らしい居場所(喫茶店や居酒屋など)を大事にします。さりげなく気にかけたり、声をかけたりするなど、意識的に関心を持ちます。
- 居場所づくりや地域活動などを通じて、多様な人と支え・支えられる関係を目指します。
→そのために、地域住民、地域で活動する人・団体は、
- 身近な地域で知り合った人を気にかけ、声をかけ、意識的に関心を持ちます。
→文京区社会福祉協議会は
- 住民の生活上の営みの中でネットワークをつくります。住民や活動団体、専門職の取組をサポートします。
具体的には
文社協は、地域の皆さんと掲げた基本目標を達成するために、町会や自治会等のエリア(小地域)で地域福祉活動の推進・支援をしています。
小地域福祉活動とは、地域の皆さんがその地域の課題を共有し、解決に向けた方法や活動を考え、取り組んでいく地域活動のことです。
区内4つの生活圏域に配置された、地域福祉コーディネーター・生活支援コーディネーターが、地域で起きている問題を地域の人と一緒に考え、解決に向けた取組みをともに行います。
詳細は、各ページをご覧ください
基本目標2 より豊かな生活をおくるため、多様な人たちに合わせた参加・参画の機会が広がっている。
基本目標2の主な取組
- 楽しさや多様性のあるプログラム(音楽やアート、オンラインゲームなど)を増やして参加しやすい機会をつくります。
- 専門性や得意なことを活かして、地域活動への参加・参画を進め、課題に取り組んでいきます。
- 参加するために支援が必要な方を含めて、様々な方が参加できる機会や環境づくりに取り組みます。
→そのために、特定のテーマを持って活動する人・団体は、
- 楽しさや興味関心が湧くような活動の機会をつくります。本業や専門性を活かします。
→専門職や公的機関は、
- 参加するために支援が必要な方が、その人の強みを活かして活動に参加できるようサポートします。
→文京区社会福祉協議会は、
- 幅広い対象や分野と連携して、核となる運営者を支えます。住民や活動団体、専門職の取組をサポートします。
具体的には
詳細は、各ページをご覧ください。
基本目標3 地域と関係機関・団体が知り合い、一緒に悩み・考え、お互いの強みを活かす機会をつくり、ネットワークで継続的に取り組んでいる。
基本目標3の主な取組
- 地域住民・団体と専門職の境界線をなくし、お互いの活動を知り合う機会をつくります。
- 地域住民・団体と専門職が、解決したい課題を一緒に悩み、考える機会をつくります。
- 地域住民・団体と専門職が分野を超えて協働し、持続的なネットワークや活動をつくります。
→そのために、専門職や公的機関は、
- 地域の活動を知り、課題解決に向けて地域住民・団体と一緒に考えます。
→文京区社会福祉協議会は、
- 多様な主体をコーディネートし、新たな課題解決の仕組みづくりを行います。必要に応じて、政策提言も行います。
具体的には
詳細は、各ページをご覧ください。
- 福祉学習
- 福祉サービス利用援助事業
- 中核機関
- 文京ユアストーリー
- お金に困った時の相談(貸付)(特例貸付/生活福祉資金貸付事業)